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出産場所の選び方

ご妊娠おめでとうございます。

みなさん、このページを見ているということは、出産場所をどうやって選んだら良いか悩んでいると思います。

 

私は、看護師として総合病院(小児科、産婦人科、NICU)など10年ほど勤務した後、助産師資格を取得し10年経ちます。妊婦さんとの面談では出産場所に悩まれている方が多くいます。

出産場所の選び方が誰かのヒントになればと思います。

「自分らしく出産する」がキーワード。

 

出産は、ひとりひとり違います。同じ人でも、一人目と二人目で、妊娠・分娩経過は違います。妊娠経過中に思わぬトラブルが起こることもあります。その経過や悩みも含め「自分らしさ」です。

出産場所選び、何を重視するか→人それぞれ違います。

病院でもクリニックでも助産院でも自分自身が納得して決め今回の妊娠・出産の体験がのちに続く子育ての原点となればと思います。

 

出産場所には大きく分けて

・総合病院

・産婦人科病院・クリニック

・助産院((もしくは自宅))

 

 

-総合病院-

内科や小児科、NICUなど様々な診療科があるので、心配のある方は安心して出産に臨むことができる。(もともと既往歴があり、妊娠・出産にリスクがある方)

 

-産婦人科病院・クリニック-

全室個室やアメニティ、食事など施設により異なるが充実している。費用が高め

 

-助産院-

家庭的な雰囲気で妊娠から出産、産後もサポートが充実。 食事も退院後の参考になる。

医師がいないため基本医療行為はせず、順調な経過ですすむよう妊娠中から身体づくり、メンタルなど助産師がサポート。

正常な出産のみ取り扱えるため既往など妊婦さんの状況によっては受け入れできない場合がある。

 

※バースセンター(院内助産)←病院内助産院 数は少ない                          助産院のメリットを生かしながらも異常時は院内Drとすぐに連携が図れるため、安心・安全の確保ができ助産院のデメリットを解消。(個人的にはこのような施設が増えてくれたらいいなと思っています。)

病院や助産院など、それぞれ施設やスタッフの雰囲気など様々です。同じ施設でも人によって相性があると思います。

何に価値をおくかは個人によっても違います。入院中のおいしい料理、完全個室、入院費用、出産方法(フリースタイル、無痛など)、出産前後のサポート体勢・・・  

それぞれメリット・デメリットがありホームページや実際に問い合わせ見学をして決めるのが一番です。

持病や妊娠経過など状況によっては総合病院での出産となる場合もありますが、悩んでいたらまずは、施設へ問い合わせてみてください。 きっと前に進むはずです。

 

そしてどこの出産場所を選ばれても、助産師は必ずいます。妊娠中の不安なことやバースプラン(こんなお産がしたい)などぜひ自身の思いを伝えてください。

正常な妊娠、出産経過の中でも、不安な気持ちや心のネガティブな部分にどっぷりつかってしまうと異常な経過へとつながることがあります。心とからだはつながっています。

私たち助産師は、その不安やネガティブな感情も受け入れながら前に進めるようサポートします。

 

ちなみに私が出産場所で一番に重視したことは、働く人の良さ、施設の雰囲気です。

私は運良く妊娠前に「ここで出産(陣痛を含め)経験したい」と思う場所に出会い、出産することができました。そしてもう一度出産を体験したいと第二子も同じ場所を選びました。出産はとても楽しくて(陣痛は痛いですよ)あとになって思い出しても笑ってしまうような珍発言や命がけで頑張ったなぁという思い、子育てのなかで後ろ向きになってしまう時も「生まれてきてくれてありがとう」とあの日を振り返ります。

みなさん一人一人がどの出産場所、出産方法でも赤ちゃん誕生の瞬間、命がけで出産した体験が子育てへの原動力となってくれたらと思っています。

自分に合った出産場所が見つかりますように。

 

私自身は2人を助産院で出産しました。

産婦人科で看護師として勤務し様々な場面を見ていたので痛みに弱い私は、無痛分娩や帝王切開がいいなとも思っていました。助産院での出産はリスクがあり怖いという多くの女性や産婦人科医師、スタッフと同じ考えがあり、はじめから助産院という選択肢はありませんでした

そんな私が助産院を選んだ理由、痛いと言われる陣痛を経験してみたいと思った理由についてブログに残そうと思っています。病院で出産希望の方も、妊娠・出産を楽しむためのヒントになればと思います。

 

一人でも多くの女性が、自分の出産体験をプラスの経験として子育てを楽しむことができたらと思います。